誕生日に読み返す、亡き母の日記 「時間をかけて届く贈り物」に感謝

会員記事
母が病床で描いた、涼子さんの似顔絵=戸村涼子さん提供

【朝日新聞のデジタル版連載「いつも、どこかで」 2026年8月23日】

 3歳のときに亡くなった母のことは、ほとんど覚えていない。

 一緒に保育園に登園するときの情景を、うっすら思い出せるくらい。

 どんな顔で、どんな声で、どんな匂いだったのか。

 「4人の子を育て、料理も裁縫も上手、お酒も強かった」

 そんな母の「輪郭」は、父や親族から聞いた情報で形作られたもの。

 戸村涼子さん(48)にとって母とは、そんな存在だった。

 だが、そんな母と「出会い直す」きっかけがあった。

 母が書き残した日記を見つけたのだ。

 涼子さんが生まれてからの約3年間の記録が残された、160ページほどの育児日記。

 小学校高学年のときに初めて読み、24歳で息子を出産したときも読み返した。

 子育てを終えたここ数年は、自分が誕生日を迎えるたびに読み返している、大切な一冊だ。

 

■冒頭に書かれていたのは

 日記の冒頭に書かれているのが

長野県の求人情報
スポンサー 求人ボックス