鈴木杏さん、長野県に移住するきっかけに 書評「自分を大切にできない時に読む本」(服部みれい、大原扁理著、筑摩書房)
■評=鈴木杏(俳優)本紙書評委員
両親の介護や、苦手な土地で暮らさなくてはいけない日々の中で、生きていくエネルギーが枯渇し、初めて「人生には自分を大切にできない時があることを知った」という著者の大原扁理さん。同じような状態の人たちのために、そのことを記録し整理しておきたいと考え、大切な友人でもあり「『自分を大切にすること』のパイオニア的存在」である文筆家・編集者・詩人の服部みれいさんに相談を持ちかけた。ひたすら読者に寄り添い、見放さず、応援し続ける、大きな愛と共に、ぎゅっと手を握ってくれているような本だ。
著者それぞれの不調の時期のこと、またそれをどのように乗り越えていったのかという体験談・・・