今なお高い人気がある江戸時代の俳人小林一茶。現代の私たちと同じような悩みを抱いた生涯と作品をさまざまな角度から見直します。
信濃毎日新聞社など全国の地方紙12社でつくる日本地方紙ネットワークは9月、京都市下京区の京都経済センターで「第23回地方紙フォーラムin京都」を開いた。「伝統文化の継承と課題」をテーマに各紙の記者が、観光との向き合い方や担い手減少などの課題を報告し、報道のあり方を探った。本紙記者の発表を報告する。…
■お隣さん一茶さん 200年を超えて(31) これまで主に明治から大正時代にかけての一茶の〝推し活〟の歴史をたどってきた。そのおかげか、この時代から一茶の作品が教科書や教材に取り上げられていく。第2部の最後は、作新学院大(宇都宮市)学長の渡辺弘さん(71)の研究を参照しながら、一茶像の変化を見る。(…
文化面連載「お隣さん 一茶さん」に関連して、皆さんが好きな一茶の俳句とその理由を募集したところ、約70人から投稿がありました。投稿の一部を紹介します。「一茶さん」のぬいぐるみ〈露の世は露の世ながらさりながら〉 ■先だった子 鎮魂歌 最初の子どもが生まれた喜びも、3日目に名前を付ける前にこの世を去り…
■お隣さん一茶さん 200年を超えて(30) 「自分たちがやっていることと、上田の土地が育んできたことがつながっていると感じました」 上田市の民間文化施設「犀の角」で5月にあった催しで講師を務めた元島生(しょう)さん(43)はこんなふうに話し始めた。犀の角に併設する宿泊施設「やどかりハウス」を運営す…
文化面連載「お隣さん 一茶さん」に関連して、皆さんが好きな一茶の俳句とその理由を募集したところ、約70人から投稿がありました。投稿の一部を紹介します。「一茶さん」のぬいぐるみ〈もたいなや昼寝して聞田うへ唄〉■思い出す故郷の風景 この句で生まれ故郷南信州の70年前、10歳頃の田植え風景を思い出した。…
■お隣さん一茶さん 200年を超えて(29) 近代日本を代表する作家・島崎藤村(1872~1943年)も一茶を推した。「島崎藤村学会」があるほどの巨峰で尻込みしてしまうが、安曇野市の同学会理事、水野永一さん(83)が5月、「藤村文学に見る一茶の眼差し」を文芸誌「安曇野文芸」第53号に発表した。これを…
文化面連載「お隣さん 一茶さん」に関連して、皆さんが好きな一茶の俳句とその理由を募集したところ、約70人から投稿がありました。投稿の一部を紹介します。¥「一茶さん」のぬいぐるみ〈梅が〵やどなたが来ても欠茶碗〉■極貧生活に響く温もり 戦争が激しくなり東京で木箱の製造販売業をしていた父は廃業を決め、知…
■お隣さん一茶さん 200年を超えて(28) 歌人、書家、美術史家、教育者…と、マルチな才能を発揮した会津八一(やいち)(新潟市出身、1881~1956年)。ターニングポイントは27歳となる1908(明治41)年だった。 早稲田大を卒業、新潟県板倉村の私学・有恒学舎(現上越市の県立有恒高校)の英語教…
文化面連載「お隣さん 一茶さん」に関連して、皆さんが好きな一茶の俳句とその理由を募集したところ、約70人から投稿がありました。投稿の一部を紹介します。「一茶さん」のぬいぐるみ〈痩蛙まけるな一茶是に有〉 ■勇敢に戦う姿 心打つ 力の弱いものが、勇敢に戦っている姿に心を打たれました。(カツサンド・40…
■お隣さん一茶さん 200年を超えて(27) 〈痩(やせ)がへるまけるな一茶是(これ)に在(あり) 次に控へし会津八朔(はっさく)〉 踊っているようにも見える3匹のカエルが描かれた墨絵に、こんな短歌(戯(ざ)れ歌)が添えられている。新潟市会津八一(やいち)記念館で取材中、学芸員の喜嶋奈津代さん(51…
文化面連載「お隣さん 一茶さん」に関連して、皆さんが好きな一茶の俳句とその理由を募集したところ、約70人から投稿がありました。投稿の一部を紹介します。「一茶さん」のぬいぐるみ〈亡(なき)母や海見る度(たび)に見る度に〉 →この句の記事はこちら■心を揺さぶる繰り返し この句の「見る度に」の繰り返し…
■お隣さん一茶さん 200年を超えて(26) 話を束松露香(つかまつろこう)の信濃毎日新聞の連載「俳諧寺一茶」に戻そう。1900(明治33)年9月21日付の最終回、第125回は愛読者からの感謝の手紙が少なくなかった―と述べた後、〈東京高輪なる渡辺千秋氏より左の書状を寄せられたるは、編者の尤(もっと)…
■お隣さん一茶さん 200年を超えて(25) 「井泉水(せいせんすい)は上林(温泉)で湯治していた時、たまたまうちに一茶の遺墨があるということを知って見に来て、それで一茶に取り憑(つ)かれたんですよね」 湯田中温泉(下高井郡山ノ内町)の老舗旅館「湯田中湯本」を営む湯本五郎治さん(87)はそう言って、…
文化面連載「お隣さん 一茶さん」に関連して、皆さんが好きな一茶の俳句とその理由を募集したところ、約70人から投稿がありました。投稿の一部を紹介します。「一茶さん」のぬいぐるみ〈門(かど)の木も先(まず)つゝがなし夕涼(ゆうすずみ)〉■50年前のジャンボカルタ この句は15歳で江戸に出て、約15年ぶ…
■お隣さん一茶さん 200年を超えて(24) 〈一昨日、既に其(その)原稿を印刷に付したる後(の)ち、其祖先が文化年中、一茶に師事せる上高井郡高井村の素封家久保田慶祐氏、態々(わざわざ)来社して、一茶が自筆の俳句帳と、其父弥五兵衛の病状日誌とを貸与されたるが…〉 信濃毎日新聞1900(明治33)年4…