投げつけたギョーザ弁当 1年後の遠足で残留孤児だった母は 松川町の64歳の誓い
下伊那郡から満州(現中国東北部)に渡って残留孤児となり、現地で夫婦となった2人が日中国交正常化を翌年に控えた1971(昭和46)年、約30年ぶりに子ども3人を連れて帰国した。当時ともに30代だった松川町出身の下沢治さんと喬木村出身の小椋浜子さんだ。同町の長女の林玉子さん(64)は両親の苦難の道を忘れず、戦争や差別のない平和な社会を築くため、記憶を埋もれさせることなく身近なところから伝えたいと願っている。
■両親とも残留孤児
下沢さんと小椋さん夫婦は、郡町村長会が39年から現在の黒竜江省にある大古洞に送り出した開拓団に所属し、現地で暮らした。45年8月の敗戦間際、ソ連軍が満州に侵攻。5歳だった小椋さんは3歳の弟と置き去りにされた。泣きわめく2人は…