中国残留日本人の歴史を後世に 日中の研究者が研究所を設立

設立大会で事業計画を説明する崔さん(奥右)=8日、東京都大田区

■聞き取り調査を集中的に実施、語り部の講演も

 日本の敗戦後、入植先の満州(現中国東北部)に取り残された中国残留孤児・婦人らについて研究する一般社団法人「中国残留邦人・在日華人研究所」(東京)は8日、設立大会を東京都内で開いた。残留孤児らへの聞き取り調査などの結果を記録して後世に残すとともに、その家族らを含めた「語り部」による講演などを企画。日中両国での研究や情報発信の拠点にする。

 研究所は8月、戦後80年の節目に残留孤児ら15人が設立。若手を含む日中両国の研究者10人ほどが所属する。県内外で中国帰国者らの聞き取りを重ねる大連外国語大(遼寧省大連市)教授の崔学森(さいがくしん)さん(51)=中日関係史=が所長に就任。研究顧問には残留日本人の問題に詳しい摂南大(大阪府)教授の浅野慎一さんらが、顧問には残留日本人を支援する弁護士が就いた。

 崔さんは日本と中国を行き来しながら研究を続けており、「1人の力では限界がある」として温めてきた構想を実現させた。

 研究所は、関連史資料を収集し、帰国者たちの家族史や伝記の編集に取り組み…

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