埼玉陥没事故の運転手遺族が提訴 県に損害賠償1億円超求め

 事故発生当日の埼玉県八潮市の県道陥没事故現場=2025年1月28日

 埼玉県八潮市で2025年1月、陥没した道路にトラックが転落し男性運転手=当時(74)=が死亡した事故で、男性の遺族が現場地下の下水管を管理する県に対し、計約1億2500万円の損害賠償を求めて、さいたま地裁に提訴したことが21日、分かった。7月28日付。

 訴状によると、下水管は硫化水素による腐食などで、下水道施設として本来有するべき安全性を欠いていたと主張。男性が日々事故を起こさないよう細心の注意を払って業務に従事する中、突然道路が陥没し、車両ごと落下したのは「歴史的に例をみない悲惨なものだ」としている。

 その上で、事故発生直後、男性は会話が可能な状態と報道されていたが、救助活動が難航し遺族は生死すら確認できない状況が続いたとし「原告の精神的不安や心理的苦痛は甚大だ」と訴えている。

 大野元裕知事は「現在訴状の内容を精査しており、今後も適切に対応する」とのコメントを出した。

 事故は25年1月28日に発生。県警や消防が同年5月2日、下水道管内に落下したトラックの運転席部分の中から男性運転手の遺体を発見した。

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