「沖縄のために」白馬村議を辞職 那覇出身の田中さん、古里で政治活動へ
■本土復帰50年 島の現状に「焦り」
那覇市出身の北安曇郡白馬村議、田中麻乃さん(39)が18日、2期目の任期途中で辞職した。家族と沖縄に戻り、障害児福祉施設で働きながら政治活動を続けるつもりだ。任期途中での辞職には批判もあるが、沖縄の本土復帰から半世紀―。「沖縄のためにエネルギーを使いたい。焦るような気持ちになった」。本当に復帰して良かったのか、そんな疑問に突き動かされた。(小山哲史)
大学進学を機に上京し、製薬大手などに勤務。学生時代にスキーに励んだ縁で2013年に移住した。17年の村議選に無所属で出馬し、当時としては女性最年少で初当選。前回21年の村議選では20代、30代の女性2人に出馬を働きかけ、選挙戦も支えた。
村議会では子育て支援策の他、気候変動や障害者福祉などの課題を取り上げてきた。県内の若手市町村議らと「パリテ・カフェ@信州」を主宰。女性や若者の政治参加について語らい、地方議会の多様性を考えてきた。そんな活動が目に留まり、沖縄の勉強会に招かれるようになった。
今春、沖縄で開かれた催しの映像を見た。本土復帰前年の1971年、琉球政府の…