25年ぶりネパールの赴任地を再訪 文化を守る熱意に触れる

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「家族」と記念写真。左から2番目がアマ、右隣が筆者、真ん中奥が今回の旅にずっと付き合ってくれたクリシュナ=ネパール・ポカラ

■〈つれづれ農日記、有機就農25年 斎藤期英〉(26)

 朝6時前、目を覚ましてロッジの外に出ると、眼前にアンナプルナ南峰(7219メートル)が屹立(きつりつ)していた。頂上からだんだんと朝日に染まっていくその荘厳さに打たれ、涙がこぼれた。9月末、筆者は約25年ぶりに憧れの山との再会を果たした。

 久しぶりの海外、そしてネパールは文字通り浦島太郎の気分だった。トランジットのタイ・バンコクの空港では入国手続きに必要な人生初のスマホ操作に手間取り、大切に取っておいた200ドルのトラベラーズチェックはネパールの換金所で「今はもう使えないよ」と笑いながら突き返された。

 そして青年海外協力隊の赴任時にポカラから歩いて3日かかった任地ガンドルック村。最近は道路整備が進み、6人乗りの小型四輪駆動車は2時間余りであっけなく着いた。石の屋根と土壁の町並みは、夜はネオンまで輝くホテルが立ち並ぶ観光地に様変わりしていた。

 村ではまずかつての職場である自然保護プロジェクトのオフィスを訪ねた。当時の仕事仲間は亡くなったり海外へ移住したりで誰もおらず、筆者が担当した飼料木の苗畑も撤去されて…

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