【長野県150周年】隣り合う県が日本一多い信州の「県境」を巡る新企画 大パノラマからスタート【動画付き】


 
<新企画・信州縁撮り(ふちどり) プロローグ>
■県境を歩くと、信州が見えてくる
   

 8月21日は「長野県誕生150周年」の日。明治維新後の廃藩置県などを経て、長野県がほぼ現在の形になってから150年を迎える。
 信州を魅力あるものにしている自然や歴史、人々のさまざまな営みを、県境やその内外を歩いて見ていきたい。

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2026年8月17日付の信濃毎日新聞・特集面紙面。ぜひお手に取ってご覧ください

 澄んだ青空の下、夏の装いの高原に延びる登山道を登り切ると、360度の大パノラマが広がった。7月、県中央部の松本市と岡谷市にまたがる鉢伏山(1929メートル)の展望台に立った。県内の3千メートル峰のほとんどが見えるとされ、四方に北アルプスや南アルプス、八ケ岳連峰の山並みが悠々と連なる。

 特徴的な山体は浅間山と御嶽山か。「条件が良ければ北信五岳の山塊も見えますよ」と、山頂直下で鉢伏山荘を営む近岡年(ちかおかとし)さん(75)。眼下には松本平と諏訪盆地が広がり、街並みや田畑に人々の息遣いが感じられた。

 

 1876(明治9)年8月21日、旧筑摩県東部と旧長野県の統合で長野県は誕生した。本州の中央にあり、総面積は全国4位の約1万3561平方キロ。南北に長く、北の新潟県境・下水内郡栄村は豪雪地帯で、南の愛知・静岡県境の下伊那郡天龍村は温暖でユズや茶が育つ。

 

 山に囲まれた「信濃の国」だが、県歌で歌われるように旧国名で十州、現在は8県と接する。隣県との交流が、それぞれの地域の暮らしをより豊かにしてきた。県誕生150周年の年に県境各地を訪ねよう。時には信州を飛び出し、多様な風土を形作る人の営みや美しく厳しい自然の風景、交流の歴史と今にカメラを向ける。    

    

〈第1回は24日掲載〉
※2026年8月17日付の特集紙面のデジタル版です。ぜひ紙面をお手にとってご覧ください。

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