満蒙開拓を学ぶ中学生が作文発表 泰阜村で戦没者と満蒙開拓犠牲者の追悼式

泰阜中代表として作文を発表する島田さん(右)

 泰阜村は16日、村出身の戦没者と満蒙(まんもう)開拓犠牲者の追悼式を平島田地区の「平和宮」で開いた。遺族ら37人のほか、満蒙開拓について代々学ぶ泰阜中学校の生徒28人も参列。生徒代表が作文を発表し、生徒全員で村内の風景を歌詞に盛り込んだ校歌を歌い、犠牲者を弔った。

 平和宮は、日清戦争以後の戦没者とともに、旧満州(中国東北部)に移民し、現地や敗戦後の逃避行で亡くなった639人を祭る。村内では当時の村人口の2割に当たる約千人が移民。追悼式では2010年から同校生徒が校歌を歌うほか、この10年ほどは有志や全校で体験者に聞き取りするなど学習を続けてきた。

 本年度からは、学年ごとに村の資料を読んだり、阿智村の満蒙開拓平和記念館を見学したりして学びを深めている。3年で副生徒会長の島田ゆいさん(15)が作文を発表。「戦争は命だけでなく、その人の未来や家族との時間も奪う。安心して暮らせる日々が当たり前でないことを受け継ぎたい」と力を込めた。

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