安曇野市の豊科郷土博物館、9年ぶり常設展リニューアル 北アルプスから里山へ自然のつながり体感

自然分野に力を入れリニューアルした常設展

 安曇野市豊科郷土博物館は9月下旬、常設展をリニューアルした。これまでは地域の祭りなど民俗に関する展示が中心だったが、新たに「安曇野の大地が織りなす自然と恵み」をテーマに、自然分野にも注力。手で触れる展示を多用し、北アルプスの高山帯から里山まで安曇野の自然とのつながりを体感できる空間になっている。

 同館では常設展を定期的に更新しており、今回のリニューアルは9年ぶり。7月から準備を進めていた。

 展示は全6章で構成し、序章「大地の成りたち」では、安曇野が海だった約1500万年前に生息したアシカのような哺乳類「アロデスムス」について、市内で出土した化石を展示。人と生態系の関わりを伝える章では、かつて「柴刈り」などによって里山に草原が広がり、現在は絶滅危惧種となっているチョウ「オオルリシジミ」が生息できた経過なども紹介している。

 触れる展示では、ニホンジカの剝製の横に鹿が1日に食べる草の量と同じ重さの袋を置いた。持ち上げることで市内でも深刻化する鹿の食害について実感できるよう工夫している。このほか民俗に関する展示も一新した。学芸員の松田貴子さんは「地元の人が安曇野のベースを知り、地域の価値を見いだしてもらえたら」と話している。

 博物館の入館料は大人100円、中学生以下無料。月曜休館。

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