安い水素を大量生産へ 世界が注目 信州大が飯田市で挑む新技術
信州大(本部・松本市)が飯田市で2026年に始める水素製造の大規模実証実験で、水を水素と酸素に分解するパネルは素材にフッ素樹脂などを使い、大型化や低コスト化、耐久性向上を探ることが分かった。実験の中心となる堂免一成・同大アクア・リジェネレーション機構特別栄誉教授(72)らによる過去の実験で、パネルは小型のガラス製だった。実用化に近づけるため、大量生産や商業利用につなげやすい手法を試みる。
■エプソンの技術も活用
パネルでは他に、光触媒を付着させるシートにペットボトルの素材ポリエチレンテレフタレート(PET)も使う。堂免教授は「安い水素を大量に得る新しい技術をつくらなければならない」と強調。保護膜でコーティングしたPETに光触媒の粉末を効率よく塗るため、セイコーエプソン(諏訪市)のインクジェット技術を使った印刷装置を活用することも明らかにした。