長野県知事選の候補者・阿部守一さんが書いた「プロフ帳」の中味は

プロフィル帳(プロフ帳)の用紙に書いてある、この部分について話を聞きたい―。8月9日投開票の知事選に立候補した現職の阿部守一さん(65)が県内の若い有権者と意見を交わした座談会。10~20代の計6人はプロフ帳の設問に沿って、暮らしに身近な疑問を次々に投げかけました。

【長野県のここが課題】
増田汐里さん 阿部さんは固定的な性別による役割分担意識を3番目に挙げていますが、どんな政策を考えているのですか。
阿部守一さん 長野県は人の絆がしっかりしている一方、男女の役割分担が明確過ぎる面があると思います。男性の育児休業を取得する動きをもっと広げたいし、県政の意思決定過程に女性の参加をもっと増やしたい。自治会や町内会、PTAなどは「男性がやる仕事」という雰囲気がまだある。県政だけでは変えられないので、皆さんもこれはおかしいということをどんどん訴えて行動してもらえるといいと思います。
大川未夢さん 阿部さんが2番目に書いた「街ににぎわいが足りない」という問題に関心があります。どんな活動を大事にすれば、街ににぎわいが増えると思いますか。
阿部さん 県内の市町村は小規模なので、街をデザインする視点が弱くなりがち。長野県は南北に長く、気候や風土も地域で違う。県が画一的に支援するのではなく、地域の特色を生かすことが必要。暮らす人の思いを一緒に実現するため、県は人づくり、空き家活用、移住促進などの面で応援したいです。

【信州若者党を作るなら】
大平昊典さん 阿部さんのプロフ帳に「若者の政治・社会参加の促進」とありますが、僕はこれまで、県政は少し離れた存在なのかと思っていました。若い世代が声を直接届けられる機会が増えるといいです。
阿部さん 自分の発言や行動で世の中やルールが変わるという経験が重要だと思います。若者向けには、地域の皆さんと一緒に居場所となる「ユースセンター」や、議論をして政治や行政に提案してもらう場も作りたい。自らが主役となって、長野県を変えてもらえるといい。
山村真央さん 信大教育学部のサークルで若者の投票率向上に取り組んでいます。若い人が選挙を身近に捉えられる工夫が必要だと思う。
阿部さん 生きた政治教育がされるべきです。私も学校に出向いてリアルな選挙体験や政治経験を話したいと思っています。教育界だけでなく、地域や企業、保護者らが、子どもたちの学びについて考える分権的な教育システムが必要です。いまは学校の仕組みに子どもが合わせなければならず、一人一人の個性や能力を損なっている部分がある。学校の常識を変えていくため、国にも提案し、県もできることはやっていきたいです。
【理想の長野県】
山村さん 理想とする長野県の姿や将来のビジョンについて聞きたいです。
阿部さん 自由記述に「自由が尊重され、自治力が強い、持続可能な信州」と書きました。誰かが何かをしてくれると依存するような感覚や、自分には何もする力がないと諦める感覚が広がっていくのは危険だと感じています。日本には自由があり、民主主義があります。自分たちの社会は自分たちで良くしていく。その思いを受け止め、一緒に進めていきたいです。

阿部守一さんから若者へのメッセージ
私も若い頃は投票で本当に世の中が変わるのかと感じていました。でも候補者になると、皆さんの1票がすごく重いと感じる。当選すればこれだけの人に支えてもらったので公約を守り続けないといけないと強く決意する動機になるし、仕事に向き合うモチベーションになる。反対票があれば、自分のことを考えないといけないという気持ちになる。ぜひ一人でも多くの人に投票してもらい、意思を候補者に伝えてほしいです。







