少雨信州、平年比の最低は26.3% 8~9月は21地点で5割未満 平年比が低い5地点など計10地点を「見える化」 【一覧表付き】
■気象ダッシュボード〈少雨編〉
「今年は雨が降らない」「川の水が少ない」
今年の8~9月は、こんな話題を耳にしたことはないだろうか。信濃毎日新聞デジタルは8月下旬から9月中旬にかけ、「飯山市、渇水対策で農業用臨時給水所を設置」「奈良井ダムの貯水率低下、9年ぶり低水準」「29年ぶりの渇水、大町ダム貯水率19%」など、長野県内での少雨の状況を伝えている。気象庁が公表している県内44地点の8~9月2カ月間の降水量を集計し平年値と比べると、21地点が平年比5割未満だった。全44地点でも9割を下回り、全県的に「少雨」だったことが分かった=画像②~④。降水量の平年比が低かった上位5地点と、長野・松本・軽井沢・諏訪・飯田の主要5地点の計10地点で、直近10年の8~9月の日別降水量を色分けしたグラフ(ヒートマップ)を作成。晩夏から初秋にかけての降水状況を「見える化」した。(山本公太)
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8~9月の2カ月間の降水量と同期間の平年値との割合(平年比)を、気象庁がアメダスを設置している県内44地点で算出した。最も平年比が低かったのは26・3%の高遠で、降水量は76・0ミリだった…